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Best name

第24章 One Love

オレは…

若干どうして良いかわからず立ち尽くす




聞こうと思って聞いたワケじゃないが…








〃な…にぃ~~!?〃







不可抗力で女子トークを
盗み聞きしてしまったオレは
瞬時に赤面した

数歩前に
口元に指をあてたマナさんからの
〃シ~~〃…のサイン

まさか

アイルの口からそんな事を聞くなんてな

驚きと…動揺と…そして…







『~~~~っ!!!?』


一人 真っ赤な顔で尻込みするアイル
マナさんは満足そうにニヤけている

『~♪』

『マ…マナさんっ・・・ひどいっ…
ソータさんもっ、二人してぇっ…!』


『いーじゃん別にぃ♪
隠すことじゃないし~?』

ケラケラと笑うマナさんに対し
くるっと向きを変えたアイルが一目散に
更に離れた方へ走り出した

〃マジかよ…〃




『~;💧…。あ~…マナさん?
肉…焼けてマスよ?ハハ…ハハハ…~』


『あ~ぁリョーキ~おもいっきり
告られちゃったね?♪ふふふっ』


『~~あのですねぇ…; 💧』


アンタが思いっきりハメたんでしょうに;!!!
まったく…この人も


『~アイは言葉足らず過ぎんのよ~♪
しっかし〃最初から〃だって~?
わかりにくすぎっ(笑)』



『…まぁ・・・たしかに』

〃思い返したって全く思い当たらねーし〃

『ふふっ、たまには
〃荒治療〃も必要よっ(笑)
あ~オナカすいた~!!!
~?ん…』


『はい?』


『ん?…ホ・ラ!』


マナさんが顎をしゃくりあげて
アイルの行った方向をさした

『何してんのよ~
あんな逃げ足速いやつ
あたし捕まえらんないから♪
あとヨロシク♪…ホラ~行った行った』


マナさんがオレに軽く肘を入れる


『ふふ…ハイ…っ(笑);』


オレはアイルを追って
遠く離れた木の陰まで走った

…木陰にしゃがんで
まるくなってるアイルを見つける

『フゥ…~アイル?』

『…。』







『アルマジロみてぇ』

『…あるまじろ…って…』


やっと少し顔を上げたが動こうとしないアイル


『~ホラ…ソウタさん達まってるぞ?行こう?』

『ぃゃ…。』



『アイル』

『イジワル言うもん…。ハズカシイの…ぃゃ』


めずらしく…

子どもみたいにスネるアイル

だんまりきめて動こうとしない

やれやれ参ったぜ…

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