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第14章 オレだけのもの

『ぇっ・・・』



アイルが、ようやくオレをみた


ピクッと・・・体を震わせて





顔と顔が真正面で向き合う





アイルはすぐに顔を反らして
横を向いてしまった








『アイルを…オレのものにして良いの?』







オレにとって100%本音であり

100%…冗談で言っているようなことだ







『……っ』






だけど・・・アイルのこの反応



オレの方を見ず

答えず

否定さえしない






顔から今にも

湯気が噴き出しそうな表情で









そして、アイルのこの表情は

その答えを・・・言っている

だけど・・・







『~・・・冗談だ

慣れないこと考えて…

ぶっ倒れんなよな?』





『ぃっ・・・』





アイルのオデコを
指で軽く弾いて沈黙を破る






『その気持ちだけで十分だ

…ホラ・・・行くよ?』








アイルに背を向けて
リビングのドアに手をかけた






















『………ぃぃょ』











背中から…アイルの声が聞こえた











何……だって…?












『……』








『いいよ・・・』

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