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Best name

第11章 明日への勇気

オレ・・・この人は

ある意味 尊敬している(笑)





『マナさぁん…っ』



アイルがパァっと
子どもみたいな顔になって応える



いや…ある意味じゃないな

普通に

・・・かなり 尊敬している




口数少ないアイルを一瞬で笑顔にさせて
どんどん巻き込んでいくマナさん




『てかっ…ゲっ!あたし これって
ジャマしちゃったー感全開~!?
ごめーん!二人ともっ!!!

ねぇねぇっ!?
ちょっとここ暗いって~!

カーテンあけて!ホラホラ!
窓もっ!換気換気っ!

って外あっち~なコレっ!
ムリムリっ!!!』




『ぷっ・・・んふふふ』


『・・・;』

〃嵐か・・・?;〃




『ナンだょ~
ピンピンしてんじゃんアイ!!

ホラっ♪お弁当もってきた!おべんと!!
どーせロクなもん食べてないんでしょ!?

二人ともホラ!』



マナさんが、でんっ…と
デカい重箱をテーブルに置いた



『ぇっ…うれしい~』

『どうも、すみません』




『でもマナさん こんなに…いくらナンでも』

『つべこべ言わない!まず食べないと
元気でないぞっ!
~大体、食が細いんだよ~!』


『…マナさんが食べ過ぎなんです』

『なぁにぃ~~!?』


すさまじく(笑)
それでいて茶目っ気たっぷりで
アイルをみつめるマナさんは
妹を可愛がる姉のようだ



『食べて元気だして…!
早く戻んなさいよアイ?

あんたがいないとさぁ…
調子狂うっていうか

あ!ってか…みてコレっ!
ルナのやつがさぁ!』


マナさんが絆創膏を貼った手の甲を見せる


『人が休日出勤して見に行ったってゆーのにっ
あたしに噛み付きやがった、あのチビスケ~』

『ぇっ…~ルナがですか?』



『ふふっ
~みんなあんたがいないと不安なのよ
あたしもさ…っ

…だから!こんなムサクルシイ所に
いつまでも寝てないで!

早く戻ってルナのやつ
しつけ直しなさいよね~~!?』

『ふふっ…ハイ…;すみません』





『アイ…。そゆことだからさっ…
あんたは何も心配しなくてイイ

だから…いつでも
一日でも早く…戻ってきてよ?』



『~~っ…ハイ…っ』



『うん。よしよし…っ!』


少し涙ぐむアイルの頭を
グリグリと撫でるマナさんは

全てを理解して、アイルに諭していた

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