
Best name
第1章 舞い降りた君
再びハッとする。
彼女もオレから目をはなさない。
上目遣い…してるのではなさそうだが
身長…160センチ前後だろうか?
彼女がオレを見上げればそうなる。
左目下の泣きボクロが妙に色っぽい。
〃なに見てんだよ?〃
とでも言われてるような気分になり切り出した。
一応…助けたワケだが
引っ張って連れてきたのはオレだし…
コイツはぜってー喋んねーし…
何か言わねーと…。
あぁ…もういいや。メンドクサイ。
『~…家どこ?』
『…』
『送るよ』
『…いらない。近いから』
まったく無愛想な返答で突っぱねられたが
食い下がる。
『…近いならすぐ事足りるでしょ?
もう遅いし、危ないから。さ…早く』
『…』
〃オマエは危なくないのかよ?〃
とでも言ってそうな無言対応。
無表情が少しおもしろいと思いながら
彼女を見た。
すると少しため息をついたような彼女が
歩きはじめた。折れてくれたようだ(笑)
『アイちゃん…で、いいんだっけ?』
アイが横目でオレを見て
気だるそうにコクっと少しうなずいた。
『…どうして?』
『ん?』
『いたの?』
なぜさっき絡まれた時に近くにいたのか?
と言うことだろうか。
彼女のペースに少し慣れた気がして
少し口元がゆるんだ。
オマエ外人じゃねんだから
日本語をきっちり使え!
…と心の中でツッコミつつ答える。
『あぁ…少し風に当たってたから。
たまたまだよ』
『…ごめんなさい』
ぶっきらぼうに謝られた。
意外だった。
少しイジワルにからかってみる。
『それとも~…
ジャマしてかえって悪かったかな?(笑)』
『…』
…~そゆのはいらないらしい。
調子こかない方がイイみたいだ。
10分程だろうか、歩いて住宅街に差し掛かる。
彼女が足を止めた。
『もう…すぐそこだから』
止まってオレをみる。
考えてみれば当然か。
見ず知らずの男に
家の前に来られたくはないだろう。
察してオレもうなずく。
『そっか、わかった。気をつけてね。
女の子が夜出歩くのは、あんま良くないぞ』
『…』
『おやすみ』
オレが向きを変えようとする時
彼女はすでに背を向けていた。
やれやれ、と思って足を進める。
『あの……っ』
『……?』
声の方に振り向いた。
『ありがとう…っ…』
彼女もオレから目をはなさない。
上目遣い…してるのではなさそうだが
身長…160センチ前後だろうか?
彼女がオレを見上げればそうなる。
左目下の泣きボクロが妙に色っぽい。
〃なに見てんだよ?〃
とでも言われてるような気分になり切り出した。
一応…助けたワケだが
引っ張って連れてきたのはオレだし…
コイツはぜってー喋んねーし…
何か言わねーと…。
あぁ…もういいや。メンドクサイ。
『~…家どこ?』
『…』
『送るよ』
『…いらない。近いから』
まったく無愛想な返答で突っぱねられたが
食い下がる。
『…近いならすぐ事足りるでしょ?
もう遅いし、危ないから。さ…早く』
『…』
〃オマエは危なくないのかよ?〃
とでも言ってそうな無言対応。
無表情が少しおもしろいと思いながら
彼女を見た。
すると少しため息をついたような彼女が
歩きはじめた。折れてくれたようだ(笑)
『アイちゃん…で、いいんだっけ?』
アイが横目でオレを見て
気だるそうにコクっと少しうなずいた。
『…どうして?』
『ん?』
『いたの?』
なぜさっき絡まれた時に近くにいたのか?
と言うことだろうか。
彼女のペースに少し慣れた気がして
少し口元がゆるんだ。
オマエ外人じゃねんだから
日本語をきっちり使え!
…と心の中でツッコミつつ答える。
『あぁ…少し風に当たってたから。
たまたまだよ』
『…ごめんなさい』
ぶっきらぼうに謝られた。
意外だった。
少しイジワルにからかってみる。
『それとも~…
ジャマしてかえって悪かったかな?(笑)』
『…』
…~そゆのはいらないらしい。
調子こかない方がイイみたいだ。
10分程だろうか、歩いて住宅街に差し掛かる。
彼女が足を止めた。
『もう…すぐそこだから』
止まってオレをみる。
考えてみれば当然か。
見ず知らずの男に
家の前に来られたくはないだろう。
察してオレもうなずく。
『そっか、わかった。気をつけてね。
女の子が夜出歩くのは、あんま良くないぞ』
『…』
『おやすみ』
オレが向きを変えようとする時
彼女はすでに背を向けていた。
やれやれ、と思って足を進める。
『あの……っ』
『……?』
声の方に振り向いた。
『ありがとう…っ…』
