
Kissからはじめよう SO & AN
第64章 愛を叫べ!14 和也
俺にはまーくんしかいない
それに、まーくんにも俺しかいない
俺は本気でそう思ってたのに
そう思ってたのは俺だけだった?
お前にとって、俺たちの関係は こんなふうに簡単に終わりに出来るものだったのかよ?
俺達の何年もの歴史も思い出も、辛い想いをして乗り越えてきた困難も、全部あっさりと捨ててしまえるものなのかよ?
まーくんの襟元を掴んで、揺さぶって、そう聞きたい
胸の鼓動がドキドキと頭に響き、何かに急かされるように、
気が付いた時には 俺は 椅子から立ち上がっていた
