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えっちの経験値

第50章 一之瀬蓮の事情⑮

固くこわばった百合の身体が
ほぐれるどころか
とろんと溶けたかのようだった。

初恋の女……百合が
俺に身体を委ねている。

罪悪感なんて無い。

むしろこの一年
二人の男女がひとつ屋根の下に住み
何も無かったのが
不思議であり不自然である。

背後から百合の首元にすっと手を入れ
腕まくらの体勢をとる。

百合は拒むどころか
俺に寄り掛かるように身を預けた。

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