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えっちの経験値

第31章 佐倉千佳の事情③

「ちょッ……今……何て言った?」

単なる偶然だろうか。

「え?肩を持つってことですか?」
「そうじゃなくてッ。名前ッ」
「あぁ……咲良ですか?」

偶然か。

「苗字は分かる?」
「何ですか突然。何だっけな……えっと……」

未菜が思い出すのを待ちきれない。

「……結城じゃない?」

未菜はつっかえが取れたように
晴れやかな顔をした。

「そうそうッ!結城咲良ですッ!……って
千佳さんのお知り合いですか?」

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