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えっちの経験値

第28章 浮かれてもいいですか?

「あの店員さ……って言わなかった?」

あの店員て私……だよね。

マスターと私しか居ないし。

ひそひそ話も聞こえてしまう店の狭さ。

でも肝心な所が聞こえない広さ。

「聞こえた。まさか……ね」
「違うでしょ。あの店員見たことないし」

私もあんたら知らないし。

「あいつは学校の女しか手付けないって。
視野が狭い男だよ」
「だよね、だよね」

エプロンのポケットに入った
スマホが揺れた。

直人からの着信。

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