星に見ている
第7章 先生と生徒
放課後の美術室は…
油絵や…木……
キャンパスの香り――――…
…他の教室とは雰囲気も空気も違う感じがした―――…
それに…昨日は、気がつかなかったが…
美術室の床は…カラフルに汚れている…
「―――――帰ったかと思いました…手塚くん、また、会えてよかったです」
真木先生は、キャンパスを片付けながら…昨日と同様、僕に椅子を進めた―――…
「―――帰った…んですけど…」
「―――――ん?」
声が小さかったのか…
聞き返され、俺は“別に”と…口を閉じた―――――…
「美術に興味がありますか?
ここは、立ち往生するくらい…敷居は高くないですよ?」
敷居……?
高かった……
いまだに高いと思う…
違う意味で―――――…
だが…僕は、切り出すことが出来ず……
言い訳を考える…
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