星に見ている
第2章 見て
僕は、彼の存在を…
このまま――――…
空へ飛ばせるかな…
そんな悩んでる僕を…
君は、知らない――――…
だから…普通に話しかける…
「なぁ、手塚―――…何聞いてんの?」
たまたま、イヤホンで曲を聞く僕に、君は近づき…聞き耳を立てる―――――…
「―――…WANIMA…」
「わにま?…うゎ、何?俺、知らね〜…どんな曲?」
君は、僕の心臓を掴んだまま……
耳を寄せて…イヤホンを僕の耳から取ると…
自分の耳に入れた――――…
ドキドキと…ゾクゾクと…
緊張…と…
ごめんなさい…
…が……入り交じる…
俺は―――――…
嬉しかった――――――…
でも…喜べない…
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