
ビタミン剤
第43章 オッカムの剃刀
ニノの動きが止まって息を詰めてるから
見上げてると
「やっば…雅紀の中っ…良過ぎて…
身体起きれる?」
「やっ…待って…あんっ…こう?」
対面座位、
上手にできたねって笑ってくれた
ひとつに繋がったままで隙間なく抱き合えることが嬉しくってかずの名前を呼びながら
くちびるを求めていく
「雅紀、ここも、ココも、こっちも
あ、これも雅紀の身体のぜんぶは俺のものだからね。よそ見なんかしないでよ」
掌で撫でて、くちびるで辿って、
指先できつく握り込まれて
全身の細胞にかずの熱を覚えさせてくれた
「…かず…っ贈り物…返品不可だから
一生、愛用してね」
「雅紀、ほらまた、そんなこと言う…
一生かけて愛していくよ、なんだったら
誓約書にサインしてもいいくらい」
「かず…俺も愛してる…
これから先もずっと一緒にいてね」
「じゃあ雅紀の身体が誓約書にして
毎日この身体に触れてサインして、雅紀の中突きまくって愛の保証を注ぎ込むからね
ぜんぶ受け取って貰わなきゃ」
「…ぁ…はぁ…ぁう…くふっ…かず…」
