
ビタミン剤
第37章 サンクチュアリィ
まだ幼かった俺たちの恋を
憧れを拗らせた延長みたいなもんだと諭して
くれた先輩がいた。
もし、もしも…この恋を忘れたくないって
思うならどうしたら…
そん時は
おまえの中で本物に育ててやれよ
ずっと持ち続けたっていいんだ
淡い恋心で終わらせるのか、真実の愛にするか
おまえ次第だろ
真実の……愛… …
辛い時はいつでも来い
泣きたい時はいつだってこの胸でいいなら貸してやる。
なんだったら今すぐ抱いて忘れさせてやろうか?
冗談にしては鋭い眼差しで笑っててくれてたのは、事務所で、初めて連ドラの共演をした先輩
育てていきます
俺も、もっと成長したい
絶対に捨てたりなんてしませんから
そうか
やってみろよ。
おまえならきっと大丈夫だ。
思い出が脳裏に浮かんでくる。
赤い橋の嘘の物語
日本シリーズ編の撮影してる最中
夜中に飲んでで騒いで盛り上がって誰かが
言い出した戯れ事。
