
ビタミン剤
第32章 ハダカの王様
Oside
おいらの空気感がへにぁって擬音だとすると
彼の空気感はほわぁって擬音かなぁ。
あたたかな空気を纏ってるのに本人は
いつも目一杯声張って
せかせか頑張ったりするところも好印象。
癒し系の2人って表現されたりしてるみたい
だけど、仏の境地ってのも
あれはカメラが回ってるからであって
おいらにだってそれなりに慾望や人並みの
感情はあるんだ。
ただ、表現方法が少なめだったり
伝えきれないまま放り出してたり
語彙力のつたなさを
他のメンバーに補ってもらいながらこの世界で
ここまで来れた。
夢の中にずっと居てるみたいなだけど夢なんかじゃねえんだよな。
相葉ちゃんに触れると
ほわぁってしてる空気があざやかに色付きだして
キスすると
その空気は情熱的な色味へと変化しておいらまで
包みこまれてしまう。
おいらのことがめちゃくちゃ好きなんだ
他人の顔色とか見抜くのが苦手なおいらにも
それが手に取るようにわかる瞬間だった。
