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ビタミン剤

第31章 ウサギ+ワンコ=耳+シッポ


Sside



「よっ、はよ。
スッキリした顔してんじゃん」

「へへ、おはよ。おかげさまで仲直りできたから。翔ちゃんもすんげえ肌ツヤツヤだね。」


コーヒー片手に新聞読んでると、目覚めた相葉ちゃんがリビングへやって来た。
コーヒーを淹れて俺と潤が午後から
撮影が入ってるって伝えといた。


「冷蔵庫の中、適当に使って食べててくれて
いいからさ、まだゆっくりしときなよ。」

「ありがと、昨日からいろいろごめんね」

にやけながら申し訳なさそうに謝ってくるから
昨日の夜のことを冷やかしてやった。

潤と廊下を通って、
けっこう長めに二人で風呂に入って出てきても
まだニノの鳴き声が聞こえてきてたから


「ニノがずっと泣き続けてるから、
あの華奢な身体が壊れてねぇか心配だったわ。」


「あは、ニノに本気見せてって言われたから
ウサギ並みの底力見せちゃった」

照れ臭さそうに後頭部をガシガシしながら
鼻の下伸ばして無邪気な笑顔をつくってる。

「ま、なにはともあれ仲直りできて良かったな
こっちは二人に当てられて、
けっこうたいへんだったんだぜ?
風呂上がりの潤はかなりヤバかった」


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