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影に抱かれて

第7章 花の蜜

しかしよく見てみると、それはリュヌも見たことがある近くの村の少女たちだった。

給仕のために寄宿舎に出入りをしている……リュヌとそう年の変わらない筈の少女だ。

彼女たちの下半身は何も身に着けておらず、男の上に乗ってはその猛りを濡れた部分で咥え込み、こそぐように身体を上下する。そしてまた次の男の上に腰を下ろし……

そのようにして男から男へと蝶のようにとまり歩いているのだ。

リュヌは女性の裸を見るのは初めてだった。

布がヒラヒラと揺れる度に見え隠れする形の良い乳房は……なるほど、美しかった。そして男を咥えこむ若い陰唇は花の蜜で濡れ光り、淫らな魅力を醸し出している。

しかし……

その様子を見てリュヌの身体に湧き上がったのは、彼女たちへの男としての情欲ではなく、ジュールに毎日のように施してもらった……あの口淫の記憶だった。

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