
Perfect Romance
第6章 言えないキモチ
相葉さんがそんな事を思ってたなんて
考えても見なかった
だっていつも相葉さんは
俺に笑顔を見せてくれてたし
何も言えなくても、「大丈夫」って頷いてくれてた
それなのに
俺が言わないから…言えないから
自信無くしてたの?
好きって感じたから、付き合うの決めたのに
「あのな、二宮」
「…はい」
「雅紀に、言ってやれよ」
「え、…」
「たった一言、好きだって言うだけなんだからさ」
櫻井さんの言葉は、胸に刺さった刺になった
俺だって、相葉さん程ではないけど
…好きだと思ってる
だけど、言う勇気がないんだよ
情けないのは重々承知だけど
「これ以上でしゃばる事はしないからさ、
…少し、考えてみろよ
雅紀の、気持ちってのを」
櫻井さんが優しく微笑んでる
決して俺を責めてる訳じゃない
「分かり、ました…」
そう言って
俺は唇を少しだけ噛み締めた
「だからさ、お祭りはお前ら2人で行けよ?」
櫻井さんが、わざと明るく言ってきた
