テキストサイズ

Perfect Romance

第5章 一歩前へ



「だからさ、土曜日に一緒に行こうよ~」
今日も今日とて
愛しのにのにラブコール中

…って言っても

そう思ってるのは俺の一方通行で

にのにしたら
俺はただの友人の1人

でもね
にのは「友達付き合い」をしないと言ってたから
多分俺はたった1人の友達

…それって凄くない?

「ね、フリーパスあるしさ」

「えー…めんどくさい」
にののつれない返事

だけど俺は知ってる

「全部、俺が奢るよ」
「…なら、いいよ」

にのがOKする魔法の言葉を

…いいんだ

にのを「友達」から「恋人」にするまでは
努力も財力も惜しまないと決めてるから

財力は…さすがに限界あるけど

「相葉さんっておかしいね」

にのがスマホの向こうでクスクス笑っている

「何が?」

「俺に金使ってもムダでしょ」

ーーそういうのは女の子にするもんじゃないの?
そう言って更に笑った

もう!

あれだけ好き好き光線送ってアプローチしまくってたのに
本当に分かってないの?

でも、にののそんなとこも可愛い
なんて思っちゃう俺も

…どうかしてる

ストーリーメニュー

TOPTOPへ