
Perfect Romance
第16章 告白
「…雅紀?」
黙った俺に、そっと大ちゃんが顔を覗き込む
「ねぇ…大ちゃん」
「ん?」
「俺も…かずと一緒に暮らしたい」
思わず出てしまった言葉に、大ちゃんはふにゃっと柔らかく笑った
「暮らせばいいじゃん」
そうあっさり言わないでよ
それが出来たら、こんな事言わないよ
「…ダメなの?」
「断られた」
「そっか」
「…それだけぇ?!」
思わず大ちゃんに縋りついた
もうちょっと、何かないわけ?
何かいい方法考えてみようとか
にのを説得し……は無理としても
可愛い後輩が悩んでるんだよ?
「だって俺に何て言えってんだよぉ」
大ちゃんが情けない声を出した
「…ごめんなさい」
「分かればいい」
…これ以上はやめとこう
言ったところで時間の無駄だ
うん、俺もだいぶ利口になってきたな
「ほら、とりあえず飲んで落ち着け」
再び大ちゃんがお茶を入れてくれたから、俺はそれを一気に飲み干した
「まぁ、元気出せって」
大ちゃんが肩を叩く
「あーい…」
ああ、昨日も一緒だったけど
…かずに会いたい
