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Perfect Romance

第10章 Happiness


「うわ…っ!」
「かず!!」

もろに相葉さんの胸にダイブして、相葉さんがよろける
だけど足を踏ん張って、俺を抱き止めてストップしてくれた

「ごめん…っ」
相葉さんのおかげで転ばずに済んだ
いなかったら、思い切り顔面から落ちてた

「大丈夫?」
しっかり俺を受け止めたまま、相葉さんが心配そうに俺を見る

「相葉さんがいたから、助かったー」
ちょっと恥ずかしかったけど、痛い思いをするより遥かにマシ
照れ隠しに、笑ってごまかした


「待ってて正解だったね」
相葉さんも楽しそうに笑って
…何故かまた、ギュッと抱き締めるから

「調子に乗るなって!」
俺は慌ててその腕を引き剥がした

落ちた瞬間を、さっきの子ども達のお母さんがバッチリ見ていて
…笑うのを堪えてるのが分かったから

「あそこ、座ろ!」
空いているベンチに向かって、早足でその場を離れた

後ろからは
やたらにやけた顔の相葉さんが付いてくる

ちらっと振り向くと、にやけた顔は更に崩壊した



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