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修練の鏡と精霊の大地

第3章 冒険の旅へ

「おーい!! 早く降りてこいよ!! 俺、一人じゃ無理だっての!!」


 下からコウヤが叫び、手招きをする。


 すると……


「ギュワァーー!!」


 巨大グモがコウヤにむかって雄叫びを上げる。


「怒る相手が俺かよ……てか、四人で戦うんじゃねぇのかよ!!」


 コウヤは手に斧を持って構える。


「遅くなりました〜」と球也が剣を持って降りてきた。


「おい、キュウ!! 口にパンのくず付けたまま戦いに参加すんなよ!!」


 コウヤは、いまどうでもいいことを気にする。


 下まで降りてきた純化と莉子は、宿の入り口に隠れて出てこない。


 すると、純化がひょこっと顔を出した。


「コウヤさん!! きゅう坊!! これを食べて!!」と純化が葉っぱを二枚手に示す。


 それを先に球也が気付いた。


「あっ!! それは力の葉っぱのパワーリーフ(球也ネーミング)」


 球也はそれを受け取りに行く。


「ギュワァーー!!」


 突如、もう一匹の巨大グモが行く手を遮った。


「う……うわぁーーっ!!」


 球也はあまりのデカさと威圧感に負け、腰を抜かす。



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