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『10年前
私が小学生だった頃………、


菅原は他の女を籠愛して
私やお母さんを見向きもしなかった


お母さんが文句を言うたびに
菅原は『仕事っ仕事!!』って、いっつも怒っては暴力をふるって、



ついには離婚したの………、




……でも本当の悲劇はここからだった!!!』





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《四組生徒side》

広島滞在4日目AM 10:30




『……………………………………』



皆さやの衝撃的な真実に呆然と
していた。




漆島『あいつ!!
そんな過去があったなんて……』



つぐみ『あの子の痛み
よくわかるわ…………、

同じ一人の親に捨てられた身だから
あの子のこと

話を聞いてやっと理解できた!!』




つぐみはさやの素性を知ったとたん
悲しいほど涙が溢れた


それは、痛みを共有したからこその
共感という感情だからこその涙だった



しいな『さやお嬢様の悲劇は
まだ終わった訳ではありません』




つぐみ『………でしょうね。
小さい頃の心は繊細で
一度傷つけば癒えるのは容易ではないからね………



それに……………』



ゆうじ『つぐみ様のおっしゃる通りです。
さやお嬢様と旦那様の妹聖佳(せいか)
お嬢様の悲劇はまだ続きがあります!!』



ゆうじはゆっくりと
詳細に語っていった。