
POISON TEACHER
第3章 外へ出たら上も下も糞もない。
『原因は断定できないけど、可能性が高いのは間違いない!』
タカシと英太は
他クラスの野球部から重要な手掛かりを掴んだ。
『慶くんは、
三年の先輩達から、いじめられてる!』
女子三人は、
思わず動揺した。
『嘘でしょ!
何で慶くんがいじめられなきゃいけないのよ。』
『慶くんは悪いことは絶対にしていないわよ。』
『慶くんは、先輩達とか、挨拶や敬語をちゃんと使ってて
同級生の間では評判なんだけど…、』
『けど……?』
『その三年生の先輩達は、慶くんがレギュラーになった事が気に食わなかったんだ。
それで、更衣室でリンチされたらしいんだ。』
『じゃあ、何でタメの子は、先生に言わないの?』
『その子らは、先輩達から圧力かけられてたらしいし
公になったら出場停止処分になってしまうんだ。』
『三年生って言っても何十人っておるのよ。』
『いや、ある程度特定できる。』
『リンチされたのは
慶一がレギュラーになった時だ
って事は、
動機は嫉妬だ。』
『つまり首謀者はショートをつとめた
有賀稜馬だ。』
