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彼女と妹

第12章 綾子と先生(その3)


先生は電話を取ると

「はい、はい。…ああ、その件は……はい、出来るだけ早く…、はい、わかりました」

なにやら非常に恐縮した感じで受け答えをしていた。


電話を置くと先生は

「悪い、理事長がお呼びだ。すぐ戻ってくるから、ちょっと二人で待ってて」

そう言うと、慌てて保健室から出て行った。


私はポカンと先生の後ろ姿を追うことしか出来ないでいた。

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