催眠術 SO & AN
第32章 催眠術なんて信じてないけど9 翔
だけど、俺を前にした松潤が
「ごめん」と頭を下げた時にも
怒りは勿論
他の嫌な感情も一切湧いては来なかった
「ずっと前から 大野さんだけを見つめてきたんだ」
「・・・うん・・・」
「恋愛感情だって気づいたのは最近だけど」
「・・・そうか・・・」
「もっと早く自分の気持ちに気づいてたら、って思うけど
きっと結果は同じだね。大野さんは翔君を選んだと思う」
「いや、そんな事無いだろ。松潤の方が先にあの人を告白してたら
どうなってたかわからないよ」
「そんな事無いよ。てゆーか、翔君。本気でそんな事言ってると
大野さんに怒られるよ?」
「?」
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