
+* ゚ ゜゚ *Classmates* ゚ ゜゚ *+
第33章 助っ人
「華が空くんと付き合ってるのは分かってる。だけど、僕にとっても華は特別なんだよ?」
真啓が華の目をじっと見つめていた。お互いは好きだったのに別れてしまったのだから、仕方が無い事だと思ってる。
…これはまずいんじゃないか?
「うん。判ってる…。」
華は悲しそうな顔をしていた。
「そんな顔しないで。華を困らせたいわけじゃ無いんだ。」
真啓はぐいっと華を抱き寄せた。
「あっ…。」
「ごめん…やっぱり僕はどうしても君の事を諦める事が出来ないんだ。」
華は最初はもがいていたが、諦めてじっと動かなくなった。二人は抱き合ったまま苦しそうな表情をしていた。真啓の婚約騒ぎが無ければ、今もふたりは付き合ってた筈だ。
…嫉妬。
焼き鏝を当てられたかのように,俺の胸はじゅうじゅうと音を立てて焦げ始めた。
…大人しい真啓に可愛いくて元気な華。お似合いじゃないか。
--- シュッ。
俺は華の背中に回された大きな真啓の手を引っ掻いた。
「…っつ!」
真啓は顔を少ししかめただけだった。
「あっ。こらトーフ!!」
華が慌てて振り返ると、傷からじわじわと血が滲み出していた。
「大変!真啓の大事な手が…。」
華は立ち上がると部屋を飛び出した。
「華!大丈夫だよ!!」
救急箱を手に華が戻って来た。
「本当にゴメンね。トーフは今までにこんな事したことが無いのに…どうしちゃったの?」
華が真啓の手を消毒しながら、ちらりと俺の方を見た。
「きっとトーフは男の子だから僕に華を取られて嫉妬したんだよ。」
真啓が爽やかに笑いながら、愛おしいそうに慌てる華を眺めていた。
…抜け駆けは例え真啓でも許さない。
俺はベッドの上で体を伸ばし、尻尾をぱたぱたと動かしていた。
「また時々来ても良いかい?夏くんと一緒に勉強しようと思って。」
「そうだよね。あたしたち受験生だもんね。真啓と同じ大学に入れるように頑張る!」
ふたりは見つめあって笑った。
*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*
真啓が華の目をじっと見つめていた。お互いは好きだったのに別れてしまったのだから、仕方が無い事だと思ってる。
…これはまずいんじゃないか?
「うん。判ってる…。」
華は悲しそうな顔をしていた。
「そんな顔しないで。華を困らせたいわけじゃ無いんだ。」
真啓はぐいっと華を抱き寄せた。
「あっ…。」
「ごめん…やっぱり僕はどうしても君の事を諦める事が出来ないんだ。」
華は最初はもがいていたが、諦めてじっと動かなくなった。二人は抱き合ったまま苦しそうな表情をしていた。真啓の婚約騒ぎが無ければ、今もふたりは付き合ってた筈だ。
…嫉妬。
焼き鏝を当てられたかのように,俺の胸はじゅうじゅうと音を立てて焦げ始めた。
…大人しい真啓に可愛いくて元気な華。お似合いじゃないか。
--- シュッ。
俺は華の背中に回された大きな真啓の手を引っ掻いた。
「…っつ!」
真啓は顔を少ししかめただけだった。
「あっ。こらトーフ!!」
華が慌てて振り返ると、傷からじわじわと血が滲み出していた。
「大変!真啓の大事な手が…。」
華は立ち上がると部屋を飛び出した。
「華!大丈夫だよ!!」
救急箱を手に華が戻って来た。
「本当にゴメンね。トーフは今までにこんな事したことが無いのに…どうしちゃったの?」
華が真啓の手を消毒しながら、ちらりと俺の方を見た。
「きっとトーフは男の子だから僕に華を取られて嫉妬したんだよ。」
真啓が爽やかに笑いながら、愛おしいそうに慌てる華を眺めていた。
…抜け駆けは例え真啓でも許さない。
俺はベッドの上で体を伸ばし、尻尾をぱたぱたと動かしていた。
「また時々来ても良いかい?夏くんと一緒に勉強しようと思って。」
「そうだよね。あたしたち受験生だもんね。真啓と同じ大学に入れるように頑張る!」
ふたりは見つめあって笑った。
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