
+* ゚ ゜゚ *Classmates* ゚ ゜゚ *+
第31章 どっちがホント?
――― 翌日。
リツと夏、そしてあたしが朝食の席に付いた。
「あれ?ユウヤは?」
リツがあたしに聞いた。
「昨日遅くまで起きてたみたい。」
夜更けまでギターの音が聞こえていた。あたしもベッドに入ったもののなかなか寝付けなかった。
3人は楽しそうに話をしていたけれど、あたしは朝食を黙々と食べて部屋へと戻った。
…あの意地悪な空と優しいユウヤが同一人物だなんて。
あたしは一日中夏休みの宿題を部屋でしていた。勉強をしている間は、余計なことを考えないから丁度良い。
「はぁ~疲れた。」
気が付くとお昼を少し過ぎたところだった。キッチンへ降りると春さんがお昼ご飯を作っていた。
「ねぇ春さん…。いつからユウヤが空だって気づいてたの?」
春さんは炒め物をしながらちょっと驚いた顔をして笑った。
「一番最初に差し入れをした時だったかしら。空さんのお父様と健一郎さんが知り合いでね、息子が歌を歌ってるって言ってたし、華さんと同じ学校だって言ってたの。」
…それって…もう随分前の話だ。
「じゃぁユウヤをパパ達に紹介した時には知ってたってこと?」
「ええ。なかなか勇気が居るわよね。告白するのって。」
あたしは、空にちゃんと聞いてみようと思った。もやもやしたままで過ごすのは嫌だった。
――― トントン。
ドアを叩いて待ったけれど、返事が無かった。そっと部屋を覗くと、空が寝ていた。
あたしは空の隣に横になりその寝顔を見つめていた。いつもは度数がきつい眼鏡を掛けていて、茶色の髪をした空の姿のままだった。
…ユウヤの時の顔はどアップで見た事があったけど。
空の髪の毛をそっと触ってみると柔らかい猫っ毛だった。
…へぇ。本当の髪の毛はこんなに柔らかかったんだね。
毛先に少しウェーブが掛かっていた。上半身裸の背中はとても広くて、ユウヤの時には気が付かなかったほくろがあった。太い二の腕にドキドキした。
リツと夏、そしてあたしが朝食の席に付いた。
「あれ?ユウヤは?」
リツがあたしに聞いた。
「昨日遅くまで起きてたみたい。」
夜更けまでギターの音が聞こえていた。あたしもベッドに入ったもののなかなか寝付けなかった。
3人は楽しそうに話をしていたけれど、あたしは朝食を黙々と食べて部屋へと戻った。
…あの意地悪な空と優しいユウヤが同一人物だなんて。
あたしは一日中夏休みの宿題を部屋でしていた。勉強をしている間は、余計なことを考えないから丁度良い。
「はぁ~疲れた。」
気が付くとお昼を少し過ぎたところだった。キッチンへ降りると春さんがお昼ご飯を作っていた。
「ねぇ春さん…。いつからユウヤが空だって気づいてたの?」
春さんは炒め物をしながらちょっと驚いた顔をして笑った。
「一番最初に差し入れをした時だったかしら。空さんのお父様と健一郎さんが知り合いでね、息子が歌を歌ってるって言ってたし、華さんと同じ学校だって言ってたの。」
…それって…もう随分前の話だ。
「じゃぁユウヤをパパ達に紹介した時には知ってたってこと?」
「ええ。なかなか勇気が居るわよね。告白するのって。」
あたしは、空にちゃんと聞いてみようと思った。もやもやしたままで過ごすのは嫌だった。
――― トントン。
ドアを叩いて待ったけれど、返事が無かった。そっと部屋を覗くと、空が寝ていた。
あたしは空の隣に横になりその寝顔を見つめていた。いつもは度数がきつい眼鏡を掛けていて、茶色の髪をした空の姿のままだった。
…ユウヤの時の顔はどアップで見た事があったけど。
空の髪の毛をそっと触ってみると柔らかい猫っ毛だった。
…へぇ。本当の髪の毛はこんなに柔らかかったんだね。
毛先に少しウェーブが掛かっていた。上半身裸の背中はとても広くて、ユウヤの時には気が付かなかったほくろがあった。太い二の腕にドキドキした。
