
+* ゚ ゜゚ *Classmates* ゚ ゜゚ *+
第31章 どっちがホント?
「それに友情は消えないものでしょう?」
真啓は、何も無かったかのようにあたしに静かに言った。
「それは勿論消えないけれど…あたしはまだ、真啓とどう距離を取って良いのか判らないの。」
未だに拭いきれない友情以上の感情があるのは確かだ。だけど、それを真啓に悟られることは、ユウヤに対する裏切り行為のようにも思えた。
…自分で考えが纏まらないのに、真啓に話せるわけが無い。
「僕は…華に本当に申し訳ないことをしたと思ってるよ。」
「真啓…お願い…もう謝らないで?あなたが悪い訳じゃ無かったんだから。それにもう終わった事でしょう?」
やっぱり真啓と話すのは居心地が悪かった。
――― パタン。
あたしの背中でドアが閉まる音がした。いつの間にか、ユウヤが立っていた。
「あ…真啓?またメールす…。」
ユウヤは、あたしの手から携帯を取り上げた。
「もしもし。真啓くん?久しぶり。そちらの生活はどう?必要なものがあったら言ってね?うん…春さんの家だよ…リツちゃんに夏くんも一緒だよ。じゃぁ…またね。」
あたしの顔をちらりと見ながら、ユウヤは電話を切りあたしに手渡した。
「はい♪」
ユウヤは笑っていた。
「思ってたより撮影が終わるのが早かったんだ。」
あたしはユウヤにそっと抱き付いた。
「お仕事お疲れさまでした。」
「今日から俺の身体は、全部華のものだ。休みも少し長くとれそうだよ。」
くいっとあたしの顎を持ち上げると優しくキスをした。
「あたしのもの…だなんて。」
それでもあたしはユウヤを独り占めできると思うと嬉しかった。
「出来ればベッドの上で俺を独り占めして欲しいな。」
あたしは顔が真っ赤になったのが判った。
「そうやって困った顔も可愛くて仕方が無いんだ。ごめんね…華を困らせて。」
あたしは俯いて首を横に振った。
「俺、華の隣の部屋を使うよ。」
ユウヤはあたしの顔を大きな手で包み込むと、キスをして部屋を出て行った。真啓と話しているところを見られるなんて気まずかった。ユウヤが何も言わなかったことも余計に気になった。
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真啓は、何も無かったかのようにあたしに静かに言った。
「それは勿論消えないけれど…あたしはまだ、真啓とどう距離を取って良いのか判らないの。」
未だに拭いきれない友情以上の感情があるのは確かだ。だけど、それを真啓に悟られることは、ユウヤに対する裏切り行為のようにも思えた。
…自分で考えが纏まらないのに、真啓に話せるわけが無い。
「僕は…華に本当に申し訳ないことをしたと思ってるよ。」
「真啓…お願い…もう謝らないで?あなたが悪い訳じゃ無かったんだから。それにもう終わった事でしょう?」
やっぱり真啓と話すのは居心地が悪かった。
――― パタン。
あたしの背中でドアが閉まる音がした。いつの間にか、ユウヤが立っていた。
「あ…真啓?またメールす…。」
ユウヤは、あたしの手から携帯を取り上げた。
「もしもし。真啓くん?久しぶり。そちらの生活はどう?必要なものがあったら言ってね?うん…春さんの家だよ…リツちゃんに夏くんも一緒だよ。じゃぁ…またね。」
あたしの顔をちらりと見ながら、ユウヤは電話を切りあたしに手渡した。
「はい♪」
ユウヤは笑っていた。
「思ってたより撮影が終わるのが早かったんだ。」
あたしはユウヤにそっと抱き付いた。
「お仕事お疲れさまでした。」
「今日から俺の身体は、全部華のものだ。休みも少し長くとれそうだよ。」
くいっとあたしの顎を持ち上げると優しくキスをした。
「あたしのもの…だなんて。」
それでもあたしはユウヤを独り占めできると思うと嬉しかった。
「出来ればベッドの上で俺を独り占めして欲しいな。」
あたしは顔が真っ赤になったのが判った。
「そうやって困った顔も可愛くて仕方が無いんだ。ごめんね…華を困らせて。」
あたしは俯いて首を横に振った。
「俺、華の隣の部屋を使うよ。」
ユウヤはあたしの顔を大きな手で包み込むと、キスをして部屋を出て行った。真啓と話しているところを見られるなんて気まずかった。ユウヤが何も言わなかったことも余計に気になった。
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