
+* ゚ ゜゚ *Classmates* ゚ ゜゚ *+
第15章 夏休みとそれぞれの想い
「うーん…。」
あの時のあたしは、チョコを真啓にあげられて良かった…ってホッとした気分が大半を占めていた。
「真啓はモテるなぁ~って思ってた。」
「それで?」
「今日渡せなかったらどーしよーと焦ってた。」
「うんうん。何で焦ってたの?」
リツは身体を乗り出してきた。
…ちょ…近いよ。
リツの顔があたしの眼の前に来た。
「だっていっつもお世話になってるし…。」
「…なってるし?」
「なんかあげないと悪いかなぁと思って。」
リツがあーっと声を出して仰向けにひっくり返った…けど、再びあたしの傍に戻って来た。
「…じゃぁさ、友チョコってこと?あたしにくれたチョコと、真啓くんにあげたチョコは同じぐらいの重要性だったってこと?」
…重要性って…言われても。
「うーん。上手く言えないけど、夏と同じ感じかなぁ。居て当たり前っていうか…。」
「華さん。質問を変えます。夏くんと真啓くんが溺れていました。どちらか一方しか助けられません。華さんはどちらを助けにいきますか?」
「それってたとえ話?だってふたりとも泳げるじゃん。」
どう考えてみても完全にあたしがふたりに助けられる方だ。
「あ゛ぁぁぁぁー!!」
リツが激しく身もだえた。
「華さん…もしかして、あなたはいつも目を開けたまま、寝ていらっしゃるの?」
「何よそれっ!起きてるじゃない。どーゆー意味よ!」
あたしは、リツの顔に枕を投げつけた。
「こりゃ…時間が掛かるぞ…っと。」
今度は、リツがあたしの顔に枕を投げた。ふたりできゃぁきゃぁ言いながら夜遅くまで色んな事を話した。気が付くとさっきまで話をしていたリツは、すやすやと寝息を立てていた。
…好きな人。
ユウヤのことが突然浮かんできた。
…助けてくれたから?
あたしはブランケットを肩まで引き上げて目を閉じた。
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あの時のあたしは、チョコを真啓にあげられて良かった…ってホッとした気分が大半を占めていた。
「真啓はモテるなぁ~って思ってた。」
「それで?」
「今日渡せなかったらどーしよーと焦ってた。」
「うんうん。何で焦ってたの?」
リツは身体を乗り出してきた。
…ちょ…近いよ。
リツの顔があたしの眼の前に来た。
「だっていっつもお世話になってるし…。」
「…なってるし?」
「なんかあげないと悪いかなぁと思って。」
リツがあーっと声を出して仰向けにひっくり返った…けど、再びあたしの傍に戻って来た。
「…じゃぁさ、友チョコってこと?あたしにくれたチョコと、真啓くんにあげたチョコは同じぐらいの重要性だったってこと?」
…重要性って…言われても。
「うーん。上手く言えないけど、夏と同じ感じかなぁ。居て当たり前っていうか…。」
「華さん。質問を変えます。夏くんと真啓くんが溺れていました。どちらか一方しか助けられません。華さんはどちらを助けにいきますか?」
「それってたとえ話?だってふたりとも泳げるじゃん。」
どう考えてみても完全にあたしがふたりに助けられる方だ。
「あ゛ぁぁぁぁー!!」
リツが激しく身もだえた。
「華さん…もしかして、あなたはいつも目を開けたまま、寝ていらっしゃるの?」
「何よそれっ!起きてるじゃない。どーゆー意味よ!」
あたしは、リツの顔に枕を投げつけた。
「こりゃ…時間が掛かるぞ…っと。」
今度は、リツがあたしの顔に枕を投げた。ふたりできゃぁきゃぁ言いながら夜遅くまで色んな事を話した。気が付くとさっきまで話をしていたリツは、すやすやと寝息を立てていた。
…好きな人。
ユウヤのことが突然浮かんできた。
…助けてくれたから?
あたしはブランケットを肩まで引き上げて目を閉じた。
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