無料で楽しめるちょっと大人のケータイ小説

た、偶々だよ
わざとここを通ったわけじゃないよ、
と、誰に向かってか　心の中で言い訳する


でもさ、消費期限の過ぎたアレは
もうとっくにゴミ箱行きになったし
他の箱も　来年早々に切れるんだよな

あと半年で・・・　そこまで進めるんだろうか

自信は無いけど、でも、モノは考えようだ

進めないとしたら　その先のいつかの為に
進めるとしたら切らす事のないように

せっかくこうやって一人で買い物してるんだから
もうひと箱買い足すチャンスだよね

ほら、備えあって憂いなしってことで


俺は　こそっと辺りを見回して
棚の一番奥からソレを取り出し
デザインフェイスパックと一緒に胸に抱き
レジへと向かった