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8-2

「じゃあまた」
「うん、またね」


予鈴が鳴って　二人が去って行っても
俺もかずくんも椅子から立ち上がれずに居た


あんなふうに
“ 悪い事だとか恥ずかしい事だなんてこれっぽっちも考えてない ”
“ 次に付き合う人が男でも隠すつもりは無い ”

って言い切る二人は　超カッコいい

俺達　そんなふうに考えた事無かったもんね
いや、悪い事だとか恥ずかしい事だなんて
自分で思ってるわけじゃないけど
他人はそう感じるだろうから　
とにかく　隠さなくちゃ、って

そこは迷うことなく一択だった気がする


でも、もしかしたら　それは思い込みだったのかな
俺達も　隠さずに　
堂々とカミングアウトしても大丈夫なのかな

二人の言葉を聞いて
新しい可能性に思い当たった気がした