
となりのアイツ AN
第110章 卒業、そして となりのアイツ7 かずくん
そして
「やった!」
渡された辞令に希望の部署の名前を見た俺は
小さくガッツポーズを取る
そんな俺に 周りのみんなは
“ やっぱ変わってるよなぁ ”と言う視線を向ける
まぁ 普通に考えたらそうかも知れない
俺が選んだのは この会社での花形と言える、
主力事業のVRソフト企画開発じゃなく
最近着手したばかりの分野
VR用グローブ型デバイスを扱う部署で
動く金額もまだ小さいし
事業内容もサブ的な位置づけになる
大抵の人間は 大金が動き
実績もわかりやすい仕事を 希望するらしい
だけど、俺にとっては
自分の働きによって これから伸ばす事の出来る事業
っていう方がワクワクするんだ
