
となりのアイツ AN
第107章 卒業、そして となりのアイツ4 まーくん
4-1
どんなに好きでも
どんなに大切に思って居ても
・・・気持ちが伝わらない事ってあるんだなぁ
てゆーか、かずくんと俺は
何度となく そんな危機を乗り越えて来たんだった
そして今また そんな事を実感してる
かずくんの気持ちがわからなくて
悩んでるのは俺の方だけだと思ってたのに
俺も知らないうちに かずくんのこと不安にさせてたんだね
「かずくん・・・ごめんね」
その手を握って、首を傾げるようにしてかずくんを見ると
潤んだ瞳がゆらゆら揺れてて
何だか俺も泣きそうになってきちゃったよ
