
となりのアイツ AN
第106章 卒業、そして となりのアイツ3 かずくん
「・・なんてね。」
あ・・何だ 冗談かよ
そうだよな
まーくんがマジで不機嫌になるとこなんて
見たこと無いもん
「かずくんに当たるのは間違ってるよね
あの時の事も その後の事も 全部俺のせいなのに」
「・・え?」
「かずくん・・・ごめんね」
笑って冗談を言ってるのかと思ったけど
俺の両手をぎゅっと握ったまーくんは真剣な表情
こんな時なのに
ちょっと哀しそうなその表情が すごく綺麗で
俺はまーくんの ちょっと潤んだ瞳に
釘付けになってしまった
