
となりのアイツ AN
第106章 卒業、そして となりのアイツ3 かずくん
それにしても 酔っぱらったせいか
暑くなってきた
ちょっと外の空気を吸おう、と
ベランダまで這って行って 掃出し窓を静かに開ける
「宵の明星だ・・・」
青空も星空も大好きなまーくんのおかげで
俺も少しくらいは星座の名前がわかるようになった
今はまだそれほど星は見えないけど
西の空に明るい金星が見える
きらりと輝く星がまーくんみたいだ、
なんて恥ずかしいこと考えてしまう
「けど、どっちかって言うと
まーくんは星、って言うより太陽かなぁ・・・
明るくて温かくて優しくて みんなの癒し、ってか希望?みたいな・・・」
酔っぱらってるせいか
そんな、更に恥ずかしいことを口にしながら
四つん這いでずるずるベランダに出た
