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となりのアイツ AN

第105章 卒業、そして となりのアイツ2 まーくん



かずくんちとの間の隔て板にそっと凭れる

その上には いつかの糸電話ならぬ針金電話を
結んでたコイルだけが残ってる

面白がって 数回は遊んだ紙コップの電話も
雨に濡れてぐしゃぐしゃになった後
呆気なく捨てられたきりだ

面と向かって言えないような照れくさい事も
針金電話で話す時だけは 
何だか素直になって言えた気がしたんだけどな


「今 針金電話があればよかったのに・・・
てゆーか、かずくんが俺の心読んでくれたらなぁ」







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