
となりのアイツ AN
第103章 好きなのに6 まーくん
思えば これって 高校の卒業の時に似てるかも
あの時も 俺たちは上手くかみ合わず
すれ違いの毎日を送ってた
あの時は かずくんがバルコニーの手すりを乗り越えて
俺の部屋へ来てくれたんだっけ
きっと勇気を振り絞って来てくれたんだと思う
その結果 俺も勇気を出すことが出来たんだけど
でも、今 俺に同じことが出来るか、って訊かれると
・・・無理、・・かな
だって
高校の時の俺は いつもかずくんにまっすぐ
向き合ってたもん
だから かずくんだって勇気を出して
素直になろうとしてくれたんだと思う
だけど 今回は違う
