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となりのアイツ AN

第102章 好きなのに5 かずくん



やっぱり 俺達 もうダメなのかな
まーくんは 卒業と共に俺から離れようとしてるのかな

俺の努力は全部無駄だったのかな


そんな事を考えると じわっと涙が浮かんで来る

こんな状態じゃ 何も言えない
何か言ったら 泣きそうになってる事がバレちゃうもん


未練がましい自分が嫌で
泣き落としみたいになるのが嫌で


俺は 乱暴にサンダルをつっかけた勢いそのままで
玄関ドアを開け


「おやすみ」


まーくんを見ないまま バタンと閉めた




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