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BOXルーム

第4章 脱出

 すると、トイレのある壁に、厚さ5ミリ程の板が上から舞台の幕の様に下りてきた。


「なるほどねえ、そうやってトイレを隠してたんだな……手の込んだことするなぁ……」


 桃太郎は、装置の細かさに感心した。


「テレビのBOXルームよりかは、出来は軽いですけど……いったいなんのために……」


「ゲリベン、今考えるよりも、この目で確かめることが一番!!」


「はい……行きましょう」


 桃太郎を先頭に、るか、下里と続く。


 下里は遺体の方を見る。


「あなたのことはちゃんと報告いたします。待ってて下さい」






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