LIFE
第16章 見つめていたい〜にのをプロデュース〜
この前された時、ドキドキして死にそうだった。
今だってそう。
心臓が口から出てきそう。
「ドキドキして死にそう。」
素直に思ったことを口にした。
それでも相葉さんは僕の髪の毛を上げて顔を見てから両手で頬を包む。
「二宮くん。
カッコよくなりたいの?
こんな可愛いのに?」
「可愛くなんか…」
「可愛い。
可愛いくて誰にも見せたくない。」
そっと手を離す。
その手が僕の髪の毛や頬から離れるのを寂しく思う。
「カッコよく…なりたい。
今までは自分なんかどうでもよかったけど。
相葉さんにつりあうのは無理だってわかってるけど少しでも…
…変わりたい。」
そう言うと、悲しそうな寂しそうな表情には変わりないけど、ちょっと微笑んでくれて。
「そうなの?
わかった。
でも覚えてて?
俺はこのままの二宮くんが好きだよ?」
そんな嬉しいことを言ってくれて、ふわふわした気分になった。
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