LIFE
第7章 I miss you
優香ちゃんの提案したカラオケ当日。
順番で歌って、みんな結構上手くて聞き入って。
盛り上がる曲では手拍子したり立ち上がったり大いに盛り上がって思いの外、楽しい。
二宮くんも歌ってた。
甘くて優しい声。
それに…
松潤も二宮くんも優香ちゃんの友達に狙われてんじゃない?
でも、まっ、そっか。
出会いの場?だもんね。
歌ったり喋ったりして楽しい時間は過ぎて店を出ての帰り道。
早くも次の予定を立ててる女の子たち。
「夏休みに入ったら海行かない?」
「いーね!」
盛り上がる声に、後ろからボソッと一言。
「俺、海キライ。」
あ、そうなんだ。
俺は特に何も言わずにただ耳を傾けた。
「ニノ、嫌いって言ってたね。
でもたまにはいいじゃん。
行こうよ!」
「うん。
たまにはいいかもなー。」
優香ちゃんの次に松潤も話に加わった。
その後も全く乗り気じゃない二宮くんに二人は、行こうよー、とお誘いをかけていた。
すっごぉーく気になるくせに全く話に参加せずにただ後ろの様子をうかがって。
うん、って言え…と俺は心の中で呟いてた。
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