大切な人へ ~second story~
第10章 2度目の失恋
「美優ちゃんはこれでいいの?」
渉くんはすごく悲しい顔をしてくれてる
『...いいの。正直に言うとね
大学入ってからどんどん離れていってる気がしてた
2人の距離も気持ちも...お互いにだったのかも
それに振られて当然のひどいこと私いっぱいした
それでも付き合っててくれた井川くんには...
感謝しかないの 憎んだりも嫌いにもなれない
だからこれからも野球だけは応援したい
ただの井川くんのファンになるよ』
3つ目のお願いが出来ちゃった...
これも誰にも言わないでほしいって
渉くんは俯いたままいいよって言って
帰って行った
本当は今でも信じられないんだけどね...
だって最後に話した井川くんは
優しく笑ってたんだもん
よかった
悲しくて良かった
私井川くんのこと
ちゃんと好きだったってことだよね?
今までのこと思い出すと
ちゃんと涙が止まらないよ...
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