 
パパ、もう一度抱きしめて
第12章 覚悟の恋愛
遼太郎さんに、私も自分の気持ちを打ち明けることができ、私達は付き合うことになった。
ーーーー
けれど研修医の彼と付き合う事は、わかっていたけど容易ではなかった…。
『なかなか会えなくてごめん』
「いいんです、こうして話せるだけで」
確かに寂しくないと言ったら嘘になるけど、遼太郎さんは一日一回は必ず電話をくれるから…。
でもミワちゃんはそんな私にけしかけるように言う。
「もうじれったい、会いに行っちゃえば?」
「それは無理よ。遼太郎さんに迷惑かけたくないもの」
するとため息をこぼして言われた。
「迷惑かければいいじゃん。あずの彼氏でしょ?何遠慮してんの。さみしくて来ちゃったとか言えばいいのよ」
「ちょ、ちょっとミワちゃんっ…」
あぁ、私にミワちゃんのような積極性があればな……。
 
 作品トップ
作品トップ 目次
目次 作者トップ
作者トップ レビューを見る
レビューを見る ファンになる
ファンになる 本棚へ入れる
本棚へ入れる 拍手する
拍手する 友達に教える
友達に教える