 
パパ、もう一度抱きしめて
第3章 合コンと彼
次の朝。
「行ってきます…」
「えっ、今日はずいぶん早く出るのね。朝ご飯はどうするの?」
「外で何か買うからいい!」
いつもと違ういらだった私の態度に、ママはオロオロして玄関まで見送りに来た。
「梓どうかしたの?」
「…」
バタンッ
私は二人の顔がどうしても見れなくて、慌ただしく家を出たのだ。
外は蝉がミンミンとうるさく鳴いている。
梅雨明けしたこの地方は、連日の猛暑日が続いていた。
「あつ…」
しばらく歩いていると、コンビニがあったので入ることにした。
♪〜
「いらっしゃいませー」
わ、涼しい…。
私はサンドイッチと飲み物を買うと、店内のイーティングコーナーへ向かった。
良かったわ。しばらくここで時間をつぶそう。
 
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