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花音学園腐男子恋愛日常-後編-

第3章 ~崩壊への前奏曲(プレリュード)~

こういうシチュエーションって、なかなかする機会がないからな。

「わかったよ、仕方ないなぁ~」

文句を言いつつ、お願いを聞いてくれる歩。

◇カラジャン天王寺店2階◇

-真視点-

「良かったぁ~
好きな機種が空いてて」

「だな!」

「人気のある機種だからねぇ」

「運良く空いてて、ラッキーだね」

僕達は、受付を済ませて2階のドリンクバーで、順番にグラスにジュースを入れる。

「部屋は何号室だっけ?」

仲間の1人に、部屋番号を確認する。

「216号室だぞ」

「トイレも行きたいから、先にグラスと荷物を部屋に置いて来るよ」

「了解」

僕は、早歩きで216号室に向かう。

「えっと、216号室は……えっ…?」

216号室の隣の、215号室の前を通ってふと中を見る。

「兄さん…それに、研磨さん…?」

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