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Liar Game 〜1×5〜

第12章 悪魔VS悪魔



〜二宮side〜


翔ちゃんに呼ばれた時、何か裏があるとすぐに分かった。


最近の翔ちゃんはちょっと異常だったからね。


そして、俺の予想はドンピシャリ。


翔ちゃんは俺が涼野に嫌がらせをした犯人だと指摘した。


まぁ、確かに涼野のことは嫌いだけど。


そんな足跡が付くことを俺がすると思う?


俺だったらもっと別のやり方で涼野に嫌がらせをする。


あの手帳だって、涼野の連絡先を盗む為に見たんじゃなくて、あんたの化けの皮を剥がす為に見ただけ。


まぁ、不自然に手帳が置かれてる時点で何かあるってことは分かってたけどね。


櫻井「ねぇニノ…」


二宮「何ですか?」


櫻井「もうすぐしたらさ、俺の願いが叶うんだ。」


二宮「願い?」


櫻井「うん、俺の願い。」


二宮「へぇ…それは聞いてもいいんですか?」


櫻井「ふふっ、詳しくは言えないけど…簡単に教えてあげるよ。」


二宮「何ですか?」


櫻井「もうすぐ獲物が堕ちる。」


二宮「はい?」


櫻井「欲しかった獲物が俺の元に届くんだ。」


二宮「へぇ…それは興味ありますね。」


櫻井「この獲物だけは誰にも渡さないよ?」


二宮「そうですか…じゃあしっかり繋ぎ止めておかないとですね。」


櫻井「そうだね。」


二宮「気をつけてくださいね。」


櫻井「ありがとう。」


あんたの敵はすぐ近くにいるよ。


気を抜いたら最後。


その綺麗な顔が歪みに歪み、悪魔の本性を暴かれる。


さぁ…最終対決はどちらに軍配が上がるか。


俺は高みの見物させてもらうよ。

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