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もしも願い 一つだけ叶うなら

第2章 進展

大野side

彼女からの電話が終わって楽屋に戻り、ソファに座ると相葉ちゃんが隣に座ってきた。
彼女からの電話だったのかと聞いてきたら、そうだと返事すると
「ラブラブ」と言われるとは思わなかった。

ニノがそれを聞いるのが嫌なのか、
どうしたらいいかわからないって表情をして楽屋を出て行った。
聞きたくなかったんだろうな…。
でもそれも含めて付き合うって返事したのはニノだ。
俺がそれを言わせたとも言えるけど…

智「トイレに行ってくるね」

相「は~い、あとちょっとでコールかかるよ。俺もあとで行こう」

楽屋を出るてそのあたりを探してみるけど、ニノが見当たらない。
そのあたりをウロウロしているとスタッフに声をかけられた。

スタッフ「何か探してます?」

智「ニノ見なかった?」

スタッフ「ステージ袖で見ましたよ、もうすぐだし」

智「ありがとう」
ニノに会ってなんて声かけるつもりなんだろう。
言い訳??そんなことじゃないけど…あんな顔されると俺って弱いな…
ステージ袖に行くもニノが見当たらない…

キョロキョロしていると…
後ろから肩を叩かれた。振り返るとニノがいた。

ニノ「何してんの?あとちょっとだよ」

智「うん、そうだね…」

ニノ「何、心配した?」
ほら強がっている、素直じゃない…
だけどずっといるからその意味は分かってるよ。
俺に気を使ってそう言ってる…

智「うん」
俺が素直に答えると顔を真っ赤にしてる。
周りに誰もいないことを確認して手を繋いでみた。

ニノ「ちょっと…」
俺らが仲いいの周りも分かってる、これぐらいなら大丈夫。
びっくりしてるけど手を離さない。

智「もう始まるんじゃない、舞台袖まで行こう」

ニノ「手…」

智「俺らってこれぐらいしても大丈夫(笑)、こういう時って便利だね」
利用できるものは利用しないとね。
俺ができるのってせいぜいこんなもんなんだよな…

舞台袖に人が集まっているみたいなので、そこに向かって歩いているとスタッフにすれ違う。
俺らが手を繋いで歩いているのを見ても何も言われない。

スタッフが微笑みながら俺らを見てる。

翔「どんだけ仲いいんだよ」
相「ビデオ回ってるからね、サービスショットだね」

ほらバレてないじゃん、ニノごめんね。
これぐらいしか俺できないけど…

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