ただあなただけを見つめる
第14章 星空
「何でここにいんの…?」
気まずそうに下を向きながら暁が言う。
「ちょっとね…」
「まさか…また援交?」
「ち、ちがっ…」
慌てて首を横に振る。
援交なんてするわけないじゃん!!
「私は…!!」
“暁に会いに来た”
そう言おうとした時、ハッとする。
――さっきの女の人が脳裏に浮かんだのだ。
きっとあれは新しい彼女。
気持ちを伝えたらきっと暁の迷惑になっちゃう…。
「……何でもない。」
私は言葉を飲み込んだ。
「…そか。てか痩せた?」
「まぁ……ちょっと。
食欲なくて……。」
そう言った時、頭がクラッとした。
あれ……
視界がぐにゃぐにゃ。
あれ?
あれれれ?
プチン―――――――……
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