ただあなただけを見つめる
第10章 SEX
家に帰り、私は向日葵の花を花瓶に生ける。
「可愛い…」
黄色い花びらをツンとつつき、笑顔がこぼれる。
こんなに幸せな気持ちになるのはいつぶりだろうか。
「夏帆、シャワー浴びる?」
シャワーから暁が出てくる。
私は気づかず向日葵を見つめていた。
「かーほっ」
「わっ!?何よ暁!
びっくりさせないで!」
後ろからギュッと抱きしめられ、私は肩をビクッとさせる。
暁は嬉しそうにニコニコしていた。
「夏帆が笑ってくれて嬉しいのー!好き好き好きっ!」
「ちょっと、私汗くさいんだから離れてよ。」
「汗くさくない。」
腰をしっかり押さえてる暁の手をいつものようにパチンと叩く。
暁はそれでも離れないから仕方なくそのままでいた。
「ねぇ、俺立ってるんだけど」
ポツリとそう言って、暁は自分の膨らんだ部分を私にこすりつけるように動かす。
そして暁は言った。
「セックスしよ?」
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