ただあなただけを見つめる
第4章 過去
他愛もない会話をしながら、テレビを見る。
暁はすっかり慣れたみたいで
今では私のベッドで寝転んでる。
バイトで疲れたのか、口数も減ってきた。
「なぁ、夏帆って何の仕事してんの?」
「ん?無職だよ。」
「バイト?キャバとか?
こないだも昨日もドレス着てたよな?」
あー…
たしかに前はキャバクラのバイトをしていたけど、今はやめた。
お酒苦手だし、
援交の方が楽だ。
寝るだけだし、
時間の融通も聞くし、
なんせ儲かる。
私の顔はどうも男ウケがいいらしいから、
いつも高額な収入を得ることができる。
ドレスを着て外を歩くのに特に理由はない。
普通の服も着る。
援交の相手によってはセーラー服とかコスプレもするけど。
「援交してるの。」
「………え。」
暁は目を丸くさせた。
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