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異彩ノ雫

第281章  三ノ月 Ⅲ ②





と言うには
少しの躊躇いで迎えた朝

けれど
鳥はほがらかに囁きかわし
そそぐ光は
木蓮の蕾にくちづける

こんな美しい今日だから
旅立つ君の背中に
祈りをこめて僕は告げるよ


いつか また
どこかの空の下で…







【春光】



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